ハウスメーカーや工務店を比較するとき、モデルハウスや住宅展示場を見学する方も多いのではないでしょうか。
モデルハウスでは、Webサイトやカタログだけではわかりにくい部屋の広さ、天井の高さ、素材の質感、生活動線などを実際に体感できます。
一方で、モデルハウスは住宅会社の魅力をわかりやすく伝えるため、実際に多くの人が建てる住宅より広かったり、オプション設備や上位仕様が多く採用されていたりする場合があります。
そのため、「おしゃれだった」「開放感があった」という印象だけで住宅会社を判断するのではなく、自分たちの土地・予算・住宅規模でも同じような家づくりができるのかを確認することが大切です。
このページでは、モデルハウスで確認したいポイントや、営業担当者に聞いておきたい質問、複数の住宅会社を比較するときの見方を解説します。
モデルハウスを見学するときは、内装の好みだけでなく、次のような項目を確認すると住宅会社を比較しやすくなります。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 建物の広さ | 延床面積、LDKや各部屋の広さ |
| 間取り | 部屋配置、生活動線、家事動線 |
| 天井 | 天井高、吹き抜け、空間の広がり |
| 窓 | 大きさ、位置、採光、眺望、外からの視線 |
| 収納 | 量だけでなく場所や使いやすさ |
| 設備 | 標準仕様かオプションか |
| 素材 | 床、壁、建具などの質感 |
| 住宅性能 | 耐震、断熱、気密、換気 |
| 構造 | 大空間や大きな窓をどう実現しているか |
| 費用 | 同程度の広さ・仕様で建てた場合の目安 |
モデルハウス見学で大切なのは、「何がすごいか」を見ることではなく、「自分たちが実際に建てる家でも実現できるか」を確認することです。
モデルハウスを効率よく見学するためには、事前に自分たちの家づくりの希望をある程度整理しておくとよいでしょう。
例えば、
などです。
何も決めずにモデルハウスへ行くと、「広くて素敵だった」「キッチンがおしゃれだった」といった感想だけで終わってしまうことがあります。
事前に、
を分けておくと、住宅会社ごとの違いを確認しやすくなります。
モデルハウスに入ったとき、最初に確認しておきたいのが建物の広さです。
モデルハウスは多くの来場者が見学しやすいようにしたり、さまざまな空間を一棟で見せたりするため、実際に検討する住宅より大きくつくられている場合があります。
そのため、営業担当者へ、
「このモデルハウスは何坪ですか?」
と確認してみましょう。
あわせて、
なども確認します。
例えば、40坪以上あるモデルハウスの大空間を見て、「30坪前後の自分たちの家でも同じようになる」と考えると、実際の設計とのギャップが生まれる可能性があります。
自分たちが予定している住宅の広さと、モデルハウスの広さとの差を把握したうえで見ることが重要です。
部屋の広さを見るときは、「○畳」という数字だけでなく、家具が置かれた状態で確認してみましょう。
例えばLDKなら、
などが置かれた状態でも、人が無理なく移動できるか確認します。
寝室なら、ベッドを置いた状態でクローゼットを開けられるか、通路幅を確保できるかなども見てみましょう。
部屋の広さは、何畳あるかだけではなく、実際の家具を置いた状態で生活できるかを見ることがポイントです。
モデルハウスでは、間取り図を見るだけでなく、実際に家の中を歩いてみましょう。
例えば、
などです。
自分たちがそこで暮らしているつもりで歩くと、図面だけでは気づきにくい距離感や使いやすさがわかります。
特に家事動線は、実際にキッチンや洗面室に立ってみることで、暮らしをイメージしやすくなります。
「間取りがきれいか」だけでなく、「毎日の生活がしやすいか」を体感して確認しましょう。
収納を見るときは、収納量だけでなく、その収納がどこにあるかも確認しましょう。
例えば、
などがあります。
収納は広ければよいとは限りません。
例えば、タオルを使う洗面室から離れた場所に収納があると、毎日の移動が増えてしまいます。
「何を、どこで使うのか」を考え、その近くに収納が配置されているかを見ることが大切です。
モデルハウスでは、窓も重要な確認ポイントです。
特に確認したいのは、
などです。
大きな窓があるモデルハウスでは開放感を感じやすいですが、そのまま自宅でも同じ窓を採用できるとは限りません。
住宅地では、隣家や道路からの視線、方角、日射なども考える必要があります。
営業担当者へ、
などを聞いてみましょう。
吹き抜けや柱の少ない大空間LDKは、モデルハウスの中でも印象に残りやすい部分です。
しかし、開放感だけを見るのではなく、どのような条件でその空間を実現しているか確認しましょう。
例えば、
などです。
モデルハウスでは大きな建物だから実現しやすい空間でも、実際に建てる住宅の面積や予算では設計が変わることがあります。
「この開放感を、自分たちが予定する住宅面積と予算でも実現できますか?」
と具体的に確認してみましょう。
素材の質感を実際に確認できることも、モデルハウスを見学するメリットです。
Webサイトや写真だけでは、色や質感、手触りなどを正確に把握しにくいことがあります。
モデルハウスでは、
などを実際に見て、可能であれば触れて確認してみましょう。
同じ「木の床」でも、樹種や仕上げによって色・手触り・印象は異なります。
ただし、気に入った素材が見つかった場合は、その素材が標準仕様なのか、追加費用が必要なオプションなのかを必ず確認しましょう。
モデルハウスを見るうえで、特に重要なのが標準仕様とオプションの違いです。
モデルハウスには住宅会社の魅力を伝えるため、
などが採用されている場合があります。
そのため、気になる設備や素材があったら、
「この部分は標準仕様ですか?」
と確認してみましょう。
| 設備・仕様 | 標準仕様 | オプション |
|---|---|---|
| 床材 | ||
| キッチン | ||
| 窓・サッシ | ||
| 建具 | ||
| 外壁 | ||
| 造作家具 |
モデルハウスの仕様=その住宅会社で一般的に建てられる住宅の標準仕様とは限りません。
自分たちの予算でどこまで実現できるかまで確認しましょう。
モデルハウスでは、見た目だけでなく住宅性能についても確認してみましょう。
例えば、
などです。
このとき注意したいのが、「モデルハウス自体の性能」と「通常の標準仕様で建てる住宅の性能」を混同しないことです。
営業担当者へ、
などを確認しましょう。
モデルハウスを見て気に入ったら、同じような住宅を建てた場合の費用も確認しましょう。
ただし、単に「このモデルハウスはいくらですか?」と聞くだけでは、実際の家づくりの費用とは比較しにくいことがあります。
モデルハウスには、
などが含まれている場合があるためです。
そのため、
「このモデルハウスと同程度の広さ・間取り・仕様で建てる場合、建物本体・付帯工事・主なオプションを含めてどの程度の予算になりますか?」
と確認すると、より現実的な比較ができます。
モデルハウスで感じた魅力を、実際の予算へ落とし込んで考えましょう。
モデルハウスは、目で見るだけではなく、自分たちが実際に暮らしているつもりで体験することが大切です。
例えば、
などです。
写真では魅力的に見えても、自分たちの生活動線には合わない場合があります。
「自分たちがここで暮らしたらどう動くか」を想像しながら見学しましょう。
モデルハウスを見学するときは、次のような質問をしてみると住宅会社の特徴を比較しやすくなります。
モデルハウスの説明を聞くだけではなく、自分たちの土地・予算・希望条件へ置き換えて質問することがポイントです。
モデルハウスが気に入った場合でも、その住宅会社が実際に建てている住宅の施工事例も確認しましょう。
モデルハウスは住宅会社の特徴や魅力を伝えるための展示住宅として設計されているため、広さや仕様が実際の施主宅とは異なる場合があります。
一方、施工事例を見ることで、
などを確認できます。
特に、自分たちが予定している延床面積や土地条件に近い施工事例があるかを見てみましょう。
モデルハウスで住宅会社の特徴を体感し、施工事例で実際の家づくりを確認することで、より現実的に比較できます。
住宅会社を検討する際には、モデルハウスだけでなく完成見学会へ参加できる場合もあります。
それぞれ確認しやすい内容が異なります。
| 比較項目 | モデルハウス | 完成見学会 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 住宅会社の商品・特徴を紹介する | 実際に建てた住宅を確認する |
| 住宅の広さ | 大きめの場合がある | 実際の施主が建てた広さ |
| 設備・仕様 | オプションや上位仕様が多い場合がある | 実際に契約された仕様 |
| 空間演出 | 展示用に演出されていることが多い | 実際の住宅に近い |
| 確認しやすいこと | 会社の特徴・技術・デザイン | 現実的な広さ・間取り・仕様 |
可能であれば、まずモデルハウスで住宅会社の特徴を確認し、その後に完成見学会で実際の住宅を確認すると、違いを理解しやすくなります。
複数の住宅会社を見学する場合は、同じ項目で比較すると違いを整理しやすくなります。
| 比較項目 | A社 | B社 | C社 |
|---|---|---|---|
| 延床面積 | |||
| LDKの広さ | |||
| 間取り | |||
| 生活動線 | |||
| 収納 | |||
| 窓 | |||
| 吹き抜け・大空間 | |||
| 標準仕様 | |||
| オプション | |||
| 住宅性能 | |||
| 構造・工法 | |||
| 同程度の住宅の予算 |
評価するときは、「◎・○・△」だけではなく、理由も一緒に残しておくと比較しやすくなります。
例えば、
というように整理するとよいでしょう。
神戸で注文住宅を建てる場合は、モデルハウスの建物そのものだけでなく、自分たちが建築する土地へどのように応用できるかを確認しましょう。
神戸市内には、
など、さまざまな敷地があります。
住宅展示場のモデルハウスが平坦で広い土地に建っていたとしても、自分たちの土地で同じプランをそのまま採用できるとは限りません。
営業担当者へ、
などを確認してみましょう。
モデルハウスをそのまま見るのではなく、自分たちの土地に当てはめたときにどう設計が変わるかを見ることが大切です。
吹き抜けや大きな窓、柱の少ない大空間など、開放的な住宅を希望している場合は、モデルハウスで実際のスケール感を確認できるメリットがあります。
特に見ておきたいのは、
などです。
ただし、「開放感がある」という印象だけで判断するのではなく、
まで確認しましょう。
「開放的な空間を見せている会社」なのか、「自分たちの条件でも開放的な空間を実現できる会社」なのかを見極めることがポイントです。
モデルハウスは住宅会社の魅力が伝わるようにコーディネートされています。
デザインの好みだけでなく、設計、性能、構造、費用まで確認しましょう。
広いモデルハウスの印象を、そのまま自分たちが建てる住宅へ当てはめないようにしましょう。
延床面積やLDKの広さを確認することが重要です。
モデルハウスで気に入った設備や素材が、すべて標準仕様とは限りません。
追加費用が必要か確認しましょう。
家具、照明、小物などの演出によって住宅の印象は大きく変わります。
建物そのものの間取りや素材、設計にも注目しましょう。
モデルハウスだけでは、実際の施主が建てた住宅規模や土地条件までは把握しにくいことがあります。
施工事例も合わせて確認しましょう。
モデルハウスを気に入ったとしても、見積もり、設計、性能、保証などを確認してから判断しましょう。
A社ではキッチン、B社では吹き抜け、C社では住宅性能というように異なる点だけを見ていると比較が難しくなります。
同じチェック項目を用意して比較すると違いがわかりやすくなります。
自分たちが建てる住宅でも、気に入った間取り・空間・仕様を実現できるか確認することです。延床面積、標準仕様、オプション、構造、費用などまで確認しましょう。
空間のつくり方を体感する参考になります。ただし、自分たちが予定している住宅との延床面積の差を確認したうえで見ることが重要です。
住宅会社やモデルハウスによって異なります。オプションや上位仕様が採用されている場合もあるため、気になる設備ごとに標準仕様か確認しましょう。
何社以上という決まりはありません。候補となる住宅会社をある程度絞ったうえで、同じ項目を比較できる範囲で見学するとよいでしょう。
確認できる内容が異なります。モデルハウスは住宅会社の特徴や技術を確認しやすく、完成見学会は実際の施主が建てた住宅の広さや仕様を確認しやすい傾向があります。可能であれば両方を見るとよいでしょう。
モデルハウスでは、Webサイトやカタログだけではわかりにくい空間の広さや素材、動線などを実際に体感できます。
見学するときは、
ことが大切です。
モデルハウスは、その住宅会社の魅力を体感するための有効な場所ですが、そこで見た住宅がそのまま自分たちの家になるわけではありません。
モデルハウス見学で大切なのは、「この家に住みたい」と感じることだけではなく、「自分たちの土地・予算・住宅規模でも、この住宅会社なら希望する暮らしを実現できるか」を確認することです。
ハウスメーカー選びについてもっと詳しく知る



※1.参照元:オリコン公式HP「【2024年】近畿で満足度が高いハウスメーカーランキング|口コミ比較|オリコン顧客満足度」
https://life.oricon.co.jp/rank-house-maker/area/kinki.html
※2.参照元:住友林業公式HP「住友林業が選ばれた理由」
https://sfc.jp/ie/feature/